もとしブログ

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【感想】投資の基礎として手元に置いておきたい一冊【敗者のゲーム】

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この記事で分かること

 

・個人投資家にとって有効な投資手法とは
・敗者のゲーム、勝者のゲームとは?
・『敗者のゲーム』の感想 

 

こんにちは、もとしです。

 

先日、知り合いの紹介で投資のバイブルとも呼ばれる『敗者のゲーム』を読みました。


投資初心者の僕にも要点が分かりやすくまとまっており、インデックス投資について背中を押してくれるような良書でしたので紹介させていただきます。

 

※本書は全米100万部越えのロングセラーであり、世界的にもトップの米国投資家である、チャールズエリス氏によって書かれた著書となります。

 

 

 

敗者のゲーム、勝者のゲームとは


特徴的なタイトルである『敗者のゲーム』とは??

 

僕はなんとなくですが、投資素人は負ける確率が圧倒的に高い無理ゲーである。

みたいな解釈をしておりました。

 

みなさんはいかがですか?

 

本書では投資について分かりやすくテニスの試合を例に、

 

このような解説がなされています。

 

TRW社の著名な科学者であるサイモン・ラモは、「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の決定的な差を、『初心者のための驚異のテニス』という本の中で明確にしている。すなわち、テニスには二種類のゲームがあり、一つはプロおよび天才的アマチュアのゲームであり、もう一つはその他大多数のゲームである
チャールズ・エリス.敗者のゲーム〈原著第6版〉(日本経済新聞出版)(Kindleの位置No.221-224).株式会社日本経済新聞出版社.Kindle版.

 

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テニスの試合では、もちろん使用する道具やルールはみな同じです。


ですが、試合内容はプレーヤーの質によって以下のように勝敗が分かれます。

 

 プロテニスプレーヤー(勝者のゲーム)

・めったにミスをしない
・勝負どころで正確なショットで勝利を手繰り寄せる。 ⇒ 勝利する。

 

アマチュアテニスプレーヤー(敗者のゲーム)

・ミスが多い
・正確なショットどころか、自分でミスをして失点する。 ⇒ 負ける。

 

 

テニスだけでなく卓球などプレーした方であればイメージが容易かと思います。


素人同士で試合をする場合、振り返るとミスが失点に繋がって負けちゃった経験はありませんか?


投資の世界も同じように表現され、ミスが少ない方が勝つゲーム

 

いわゆる『敗者のゲーム』である。  

 

と表現されています。

 

なるほど…    ミスを限りなく減らす投資方法を行えばいいとゆうことか。


では具体的にどのような投資手法が有効なのか? 

 

ここが知りたい一番のポイントですよ。

 

敗者のゲームで勝つためには

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著者であるチャールズエリス氏は、市場に勝ちにいく「アクティブファンド」よりも、

 

市場平均のリターンを確実に取っていく「インデックスファンド」への投資を推奨しています。


その理由として、


過去データによると、市場に勝とうとするアクティブファンドは、

 

年間成績で約6割、10年では7割、20年では8割のマネジャーが市場平均に負けているとされています。

 

プロの投資家でも20年後の2割の勝ち組に入ることは至難の業ということです。

 

長期のインデックス投資がなぜ有効なのか


過去75年(900ヵ月)の投資データによると、資産の上昇部分は全体の7%で達すると言われています。

 

75年と言いますと、ほぼ2.3世代の投資期間に相当します。


これはもう自分の息子や孫世代の時代に初めて資産が上昇するかもしれないレベルです。

 

要は上昇のチャンスはごく稀に訪れる訳です。

 

上記より、

 

個人投資家がベストな上昇タイミングに居合わせるのは至難の業だと考えられます。

 

このような上昇タイミングを確実に取るためにも、市場平均のリターンを狙うインデックスファンドの長期投資が有効となります。

 

個人投資家のための十戒

 

個人投資家向けの投資手法は理解できました。

 

この投資マインドを継続して持ち続けることが大切であり、

 

本書では個人投資家に向けに、心得ともいえる十戒が丁寧に解説されています。

 

1. 貯蓄すること。
2. 相場の先行きにかけてはいけない。
3. 税制上有利という理由で動いてはいけない。
4. 自分の住宅を投資資産と考えてはいけない。
5. 商品取引は考えものである。
6. 証券会社の担当者には気をつけなさい。
7. いわゆる新金融商品に投資してはならない。
8. 債権に投資してはいけない。
9. 投資目的・方針・計画に沿って行動すること。
10. 直感を信じて投資してはいけない。

 

 

投資初心者の僕としては、10年前にこの本に出合っておきたかったと思う言葉ばかりです。

 

僕はこれらを行動指針として、常に見返せるようにしておきたいと思います。

 

まとめ:『敗者のゲーム』は手元に置いておきたい一冊

 

・個人投資家におすすめなのはインデックスファンドの長期保有
・敗者のゲームとはミスが少ない方が勝つゲーム
・今後は個人投資家のための十戒を念頭に置いて投資を考える

 

今回紹介した「敗者のゲーム」は、投資初心者の僕とってもシンプルに要点が詰まっていました。


これから投資の基礎を振り返る際、手元に置いておきたい一冊です。

 

30代になりお金がかかりますが、十戒の第一である貯蓄に全精力を注ぎつつ、敗者のゲームで戦いたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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